上級

英検改訂版の概要と対策(2024)

2024年度:英検改訂による変更点

各級ともライティングの大問が一つから二つに増えています。その文リーディング問題が減ったり、時間が伸びたりしています。

 

3級・準2級:Eメール問題

問題文(3級・準2級共通)

2024年度第一回問題では、3級・準2級ともに外国人の知人からEメールを受け取り、それに対して返信する、という設定でした。知人からのEメールには質問なども含まれており、それに対応していない場合は減点となります。元のEメールをしっかり理解してから書き始めましょう。

3級

友人からのメールに書かれた質問2つに答える形でした。語数の目安は15語〜25語(ワード)です。模範解答には質問に2つ答えた後さらに一文、自分の個人的な感想が付け足してありました。目安に対して短くなりすぎないように調整してください。Eメールの挨拶文と締めくくり文はすでに書いてあるので、解答に含めないように注意してください。

準2級

友人からのメールに下線部があり、それについての質問をこちらから2つする形式でした。語数の目安は40語〜50語(ワード)です。それ以外にもその知人から質問されていることが一つあり、答えないとEメールに対応していないとみなされます。知人からの質問への回答は、その根拠を示す文も加えられていました。目安に対して短くなりすぎないように調整してください。Eメールの挨拶文と締めくくり文はすでに書いてあるので、解答に含めないように注意してください。

 

2級・準1・1級:要約問題

問題文(2級・準1・1級共通)

書かれている長文を英語で要約します。各級とも、リーディングに登場する長文より簡単な内容でした。長文が正確に理解できているか、その上でそれをまとめることができるかを測る問題です。

長文をしっかり理解した上で重要な部分を抜き出し、自分の言葉に変えながら簡潔にまとめる必要があります。読む際に文章内のディスコマーカー(文章を繋げる時に関係性を表す目印)を探すといいでしょう。例えばある事柄のデメリットが列挙されている場合に、Moreover、Also、Additionally、などのディスコマーカーが入っています。

要約ですので、文字数が足らないからといって自分の意見を付け足したり、長文にない例を挙げたりするのは不可です。

2級

語数の目安は45語〜55語です。段落は3つに分けられており、最初の段落に現在の社会現象(トレンド)が書かれており、それについて段落2でメリットを2つ、段落3でデメリットを2つ挙げています。つまり、要約にはトレンド・メリット2つ・デメリット2つをまとめればいいのですが、文字数を見ながらできるところは2文を1文にしたり、自分の言葉に変えてまとめなくてはなりません。

準1級

語数の目安は60語〜70語です。段落は2級と同じく3つ。最初の段落に現在の社会現象(トレンド)が、段落2でそれのメリット2つ、段落3でデメリット1つ、が書かれていました。模範解答を見ると、それぞれトレンドに1文、メリット2つにそれぞれ1文、デメリットに1文で構成された要約になっていました。ただそれぞれの文を抜き出すだけでは不十分な内容となっているので、長文内から内容補充をしたり自分で言い直す必要のある部分が多々あります。本文から抜き出すのではなく、作文する気持ちで書いてください。

1級

語数の目安は90語〜110語です。段落は3つ。最初の段落に社会現象(トレンド)が具体例と一緒に出ています。現象を説明する際の具体例は、要約では省きましょう。段落2でその問題点。段落3で解決策が提示されているものの、その解決策に対しての問題点も挙げられており、さらにその問題点に対する解決策が出されています。文章の構成が二重になっている分少し厄介です。模範解答では長文の言葉がや文がかなり言い換えられており、長文の重要点を自分で作文してまとめる気持ちで臨むといいかと思います。

 

必ず過去問を解きましょう。

実践に勝るものはありません。本番に臨む前に必ず英検ホームページの過去問にあるEメール問題と要約問題を解き、模範解答をみて自分の解答がずれていないかチェックしましょう。

英検過去問