英語教育

入試における民間試験比較

迷走を続けている英語改革。入試選抜における外部英語試験に7つも採用されてしまいましたね。問題山積み、混乱必須💦センターの2割と少ない配点ながら、どれを目指して勉強すればいいんだ…学生は大変…

実際に採用されるスコアは高3で受けた2回のテストからの予定ですが、早めに自分に合った試験を見極め、それに焦点をあてて準備する必要がありそうです。

そこで!現時点での7試験を比較してみました。あくまで現時点での、一意見として参考にしてください。(英検は実際のテストは高3にならないと受検できない仕様なので、事前に受験できる従来型で記載してあります。)

①実用英語検定(英検)

年3回(従来型)  5,800~16,500円

メリット:市販教材多数で受験しやすい。日本の学校英語に沿っている。

デメリット:高3は従来型の試験ではないので、実際のテストは準備できない。国内比較のみ。

英語力判定の視(私)点から:日本の受験英語に偏っていて、スピーキングテストのレベルが低い。現時点での日本人の中だけでの英語力判定にはよい。

②TOEIC

年8回(L/R)、18回(S/W) 15,985円

メリット:市販教材多数で受検準備がしやすい。国内での就職時には有利。

デメリット:内容がビジネス向けなので学生には??現時点では2技能づつしか測れない。

英語力判定の視(私)点から:一応世界基準だが受検者は日本人と韓国人が多くを占めるので、国際比較はできない。

③GTEC

年2~4回   6,700~9,720円

メリット:学校単位で受検するので採用している高校に入れば受検しやすい。

デメリット:市販教材がほとんどないので準備ができない。国内比較のみ。

英語力判定の視(私)点から:ベネッセ産だから言うわけではないですが、GTECジュニアを見る限りよくできたテストだと思います。国内産なのでこの先学校英語に偏る可能性も否定できない。

④TOEFL

年28回    235米ドル

メリット:国際基準のテスト。市販教材がそこそこある。英語圏(イギリス以外※)留学時に使える。

デメリット:受検地が限られている。日本人にはスピーキングが難しい。

英語力判定の視(私)点から:国際基準で比較ができ、学生向け内容で大変良い。これ一本に絞れば日本人の英語力は伸びると思う。
※イギリスでTOEICの不正受検が発覚し、同じ運営母体であるTOEFLもイギリス留学時の英語力証明として使えなくなりました。

⑤ケンブリッジ英検

年2~4回   9,720~25,380円

メリット:国際基準のテスト。ヨーロッパを中心に世界的に権威と定評のあるテスト。英語圏留学時使える。

デメリット:値段が高い。受検地が限られている。種類があり過ぎわかりづらい。

英語力判定の視(私)点から:国際比較ができ、内容がよい(らしい)。日本人の受験率が低いので、大学受験での比較に使うには難しい。

⑥TEAP

年3回   15,000円

メリット:英検を出しているところの新しいテストだが、英語教育界隈では比較的評判がよい。

デメリット:受検地が限られている。高校2年生からしか受検できない。国内比較のみ。

英語力判定の視(私)点から:受検者数が少ないため比較が難しい。

⑦IELTS(アイエルツ)

年22~24回    25,380円

メリット:英語圏留学でも使える国際基準のテスト。特にイギリス留学時。

デメリット:受検地が限られている。値段が高い。日本人にはスピーキングが難しい。

英語力判定の視(私)点から:日本国内の受検者数が少ないため比較が難しい。

それぞれのテストで難易度が違い、基準もバラバラ… 国産の試験はこの先、受検者数を伸ばすために日本の学生が点を取りやすい内容に傾く可能性が否めないので、日本国内の英語事情なんて関係ないって試験が本当はいい。個人的には留学にも使えて国際基準のTOEFLがお勧め。でもなじみが薄いので、国が強制的に一本化してくれない限り消えていくのかな~。おそらくこのままだと英検、GTEC、TOEICの3つくらいに落ち着くでしょう。自分にあった試験を選ばないとね…