教室の活動

ブッククラブを始めたら

英語を修むる青年は或る程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい。

「現代読書法」夏目漱石

英語を日本語に置き換えながら理解する練習をするのが学校英語ですが、多読は逆。
英語を英語のまま理解し、日本語介在させない練習をするのが多読です。

当教室では、簡単な文章が読めるようになるIBからブッククラブにご参加頂けますが、この英語多読法に基づいたやり方を推奨しています。
洋書は、レッスンでフォニックスを習い簡単な単語が読めるようになったら(catなど)読むことのできる短い本から、大人も四苦八苦するHarry Potterなどの分厚い本まで、レベル別に分けて提供しています。

さあ、5月からブッククラブを始めた新規生の皆さん、お家での読書はスムーズに進んでいますか?

長く続けることでリーディング力だけでなく語彙力や表現力がつき、スピーキング、リスニング、ライティングにも大きく貢献できるのが多読。無理せず楽しみ、長く続くような工夫をしてほしいと思います。

まずしてほしいことは、

  • 記録を毎回つける
  • 習慣として日常に組み込む
  • 意味が分からなくても気にせず、英語の音を楽しむ

記録をつける
Reading Logというブッククラブセットの中に入っている記録用紙に、日付、題名、本のレベル(YLはYomiyasusa Levelという日本語の頭文字です)単語数、一言感想を書いていき、自分が何冊読んだのか、または何単語読んだのかを記録します。この単語数の計算の仕方が少し難しいのですが、上の段に本に記載してある単語数(200語ならW200などと記載)× 読んだ回数、下の段には今まで読んだ単語の累計を書いていきます。累計は面倒であればページの一番最後に全部合計して前ページの累計に足したものを一括で書いてもらって構いません。だんだんと計算機必須になります。

習慣として日常に組み込む
一番これが難しいかと思います。レッスンの宿題でも同じなのですが、習慣化していないとどうしてもレッスン直前にバタバタとやっつけ仕事になってしまい、効果激減です。いついつのごはん食べた後などと時間をしっかり決めてしますとか、最初のうちはお家のかたの余裕のある時に一緒に、とか、工夫が必要かと思います。

意味が分からなくても気にせず、英語の音を楽しむ
読み方(発音)は聞いてきたら惜しみなく教えてあげてください。中にはあちらの子ども向け洋書もあり、大人でも意味が取れない単語が出てきます。意味がわからなくても絵を見ながら想像する程度で大丈夫です。もしどうしてもここがわからないと!という箇所だけ辞書で調べてください。この、意味がなんとなく類推できる力というのが、後々かなり大切になってきます。ぜんぜんわからん!っていう本を借りてしまったら、音読して終わらせる、というのもありです。

今年度から、既存生には月に一セット、ワークシートを仕上げるように渡してあります。みんなの理解度を私が知るためと、リーディングに必要な単語を増やすためのシートです。新規生は次回のブッククラブミーティング(夏休み)後に同じくワークシートを始めます。

では、楽しく多読に取り組んでくださいね♪

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