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日本の未来を憂う本:未来の年表

 

あつい夏だから、背筋が寒くなるようなこわ~い本👆を読みました。

 

呑気な人々

日本が少子高齢社会にあることは、誰もが知る「常識」である。だが、その実態を正確にわかっている日本人は、いったいどれくらいいるだろうか。

「未来の年表」人口減少日本でこれから起きること/河合雅司

 

と出だしからこわい。でも現実問題として、今まで大人が見ないふりしたせいで問題が大きくなったことを思うと、この先日本で生きる子ども達のためにも知っておかなくては!

っとまたまた大げさに前ぶりして読んでみました。

 

中学生の時、学校の先生に、

「これが理想的な人口ピラミッドです。」

「そしてこれが今の日本の人口ピラミッドです。」

と山型の人口ピラミッドと、ピラミッド型じゃない人口ピラミッドを指して言われたのを鮮明に覚えています。そして、

「人口が減って栄える国はありませんから、日本はこれから衰退していきます。」

とも。

 

それが約30年前、現在さらに進んで逆三角になった日本の人口ピラミッド(今は人口ピラミッドって言わない?)。今だ快適な生活を送れていることにとりあえず感謝しつつ、これからが正念場と覚悟を決める時かもしれません。

著者によると、今の日本ほど急激に人口が減るのは、「世界史において類例」が無いそうです。それだけに世界中で注目されている「日本の少子化対策」。結果が残念なのはご存じの通りですが、もうどうしようもない。

で、この本には、

2020年:女性の過半数が50歳以上になる。

えっ?男性は?と思いますが、出産という視点から女性の数が問題のようです。どんな素晴らしい少子化対策をしてこれからの女性がたくさん産んだところで、過半数が50歳以上なので焼け石に水。

 

2022年:団塊世代が75歳に突入。

私たちの親世代(あっと、みなさんの親御さんもっと若いですよね…いつの間にか。)は団塊の世代と呼ばれ、人口が多い。この世代が75歳を超え始めると大きな病気を患うことが増え、社会保険料が激上がりの、医療・介護施設が不足する。

 

2033年:3戸に1戸が空き家に。

今でも八千代台にある実家の周りは空き家がちらほら。今だに土地の値段が変わらないのが不思議でなりませんが…。

 

2040年:自治体の半数が消滅の危機。

まあ、そりゃ空き家がふえればそうなりますわな。教室のある末永町もかなり少子高齢化が進んでいるので心配。

 

なんてことがつらつらと書いてある。でも最後には、「日本を救う10の処方箋」なるものが提示されている(あんまり楽しい処方箋じゃないけどね)ので、ご興味のある方はぜひ。

小学生の自由研究とか、中高生の社会の時事問題対策にもピッタリですよ(^^♪

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ニュースなどを見ていると、対策として「移民を受け入れる」というのも有力なようですが、このまま日本人が減少を続けていき、移民がどんどん入ってくれば、要は日本が移民の国になる、ということ。

今まで鎖国か?と思うほど島国根性どっぷりだったこの国が、移民大国に?それはそれで面白いかもしれませんが、移民政策は相当難しく、それこそ海外に学んでいかないとね。