英語学習

アメリカ英語?イギリス英語?ピジン英語?

 

久々に会った人に対して、

Long time no see!

日本だとよく使われますが、なんか変な英語だなあと思っていました。
なにせ、名詞の前に付くはずのnoが動詞についてるし、語順もちょっと英語っぽくない。

これはアメリカ英語でもなく、イギリス英語でもなく、

ピジン英語というものであることを最近知りました。

ピジン英語とは、外国語を使うもの同士がビジネス用途のために作り出した、文法が簡略化した英語のことを指します。もともとは、アメリカへ移住した中国人が中国語の語順で、很(very) 久(long time) 不(not) 見(see)と言ったものを、アメリカ人が真似しているうちに認知され始めた言い回しのようです。要は、

「私、中国人アルよ。」

見たいな感じかなと思います。

 

なので、ネイティブに

Long time no see!

というと、通じるけど若干滑稽に聞こえるそうです。まあ外国の人が言ってる分にはいいのかなと思いますが。

 

英語って一概にいっても、いろんなものが混在していて、今は小学校やオンライン英会話でもフィリピンの先生が多かったりするので、日本ではフィリピン英語が浸透しつつあります。主流であるアメリカ英語とイギリス英語も混在しています。

基本日本で学ぶ英語はアメリカ英語なのですが、発音はイギリス英語(特に母音)に近いので、発音はイギリス英語ということがたまにあります。

 

例えば、

ワークとウォーク

カタカナだと、ワーク=仕事(work)ウォーク=歩く(walk)になっていますが、アメリカ英語発音だとどちらかというと反対です。

アメリカ英語はR発音が強調されるので、WorkはかなりRにつられて【ゥオーク】みたいになるのに対し、WAは日本語の【ワ】に近いので、Walkは【ワーク】に近いです。

なので、この場合はイギリス英語に近い発音を採用している様です。

ご参考までにサマー先生の英語講義をご覧ください↓

実は、日本語の母音の発音がイギリス英語の方に近いです。なのでイギリス英語で発音を統一してしまえば少し日本人の英語も聞きやすくなるよかなと思いますが、日本の英語教育で習う語彙はアメリカで統一されていますので、そうもいかないようです。

発する言葉はアメリカで、発音がイギリス、なんてことになってしまうので。

 

同じ英語でも発音に関しては本当に様々。教室のTeensのテキストにはオーストラリア人が登場するのですが、みんなテキストCDの標準過ぎるアメリカ英語に慣れているので、その登場人物が話す英語が聞き取りにくいといいます。

TOEICのリスニングには、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの発音があえて混ざって入っています。それらを聞き取らないと高得点が取れません。これはビジネスではいろんな英語を聞き取る必要があるため、あえての方針だと思います。これら主要な英語の他にも、ハワイアン英語、シングリッシュ(シンガポール英語)、中国英語、インド英語と発音はさらにバラエティーに富んでいます。

なので、学校で英語を一通り学び終わって、大人になってから先どんな英語を学ぶのかは、個人の選択。

例えばビジネスで英語を使うひとは、アメリカやイギリスの企業や外資で働くということがない限り、これから中国英語やシングリッシュというシンガポールの英語、インド英語などに慣れる必要があったりします。

日本語英語もある程度認知されていて、ジャングリッシュなんて呼ばれたりしています。

言葉は生き物なので、場所や時が変わればそれに伴って変化するのは当然。

 

私は、日本人の日本語なまりの英語は聞けるのですが(当たり前ですが・・・)、かなり英語の発音が上手い方で、ちょっとネイティブと違う話し方をされる方の英語が聞き取れないです。すごい英語っぽく上手く発音されて風なのに、何かが違っているとそれに気を取られてからなのか、聞き取れなくなるのです。それくらいなら、ああこの人は日本語英語だなって人の英語の方がずっと分かりやすい・・・。

なぜだろうと思っていたら、ネイティブの方でもそう思われている人が多くいることを最近知りました。すごい英語っぽいのに、R発音が巻き舌過ぎたり、イントネーションが違ったりするので聞きづらい。それくらいならカタカナ発音の方がまだまし、なんて意見も💦

そんなこと言われると、いちいち発音指導しない方がいいのか?と思ったり。

英語って難しいですね。