いつも水曜日に、英語のあれこれ、教室のあれこれを投稿しているのですが、昨日はできませんでした。理由はタイトルにあるように、夜中の何気ないつぶやきが、ツイッターでバズったからです・・・。
ツイッターを使ったことがない方のためにご説明しますと、
「バズる」
とは、自分の投稿したコメントを、他の人が見て「いいね」や「リツイート」ボタンを押すことにより拡散され、大人数の反応が得られる状態のことです。
「いいね」は、LINEのタイムラインやFacebookのと同じです。
「リツイート」は、シェアのこと。他の人のツイートを自分のフォロワーに知らせて拡散させたい場合などに「リツイート」します。
で、問題のツイートがこれ。
中学の試験。
「Do you know what time it is now?」
の答えを書け。(文章中ではなくこの文単体の答え)
に対しての模範解答が、
「Yes, I do.」
で、「It’s 3:30.」
とかは❌
中学英語とは、受験があるからと折り合いをつけて来たけど、この模範解答ってあり?
— レスポア (@nonononoha) 2019年1月22日
昨日返ってきた娘の中学卒業テスト、英語の答案用紙に
Do you know what time it is now?
が何の文脈も場面もなく出てきていて、それに対する答えを書けというもの。模範解答として出ていたのが、
Yes, I do. もしくは No, I don’t.
お気づきかと思いますが、このセリフは「現在の時間を尋ねる」ためのよくある言い方で、実際に「今の時間を知っているかどうか」を尋ねているわけではありません。
日本語に直してみても、
「今何時かわかりますか?」
「はい、わかります。」
ということになり、
「だから何時なんじゃあ~~~”(-“”-)”」
って怒られちゃう会話パターン。もしくはコミュ障か、不機嫌な中学生の回答。
テストを受けた帰国子女の女の子も、時間を聞かれていると思って、
It’s 3:30.
などと、その時の時刻を書いたそうです。
でも、不正解。先生になぜダメなのかもう一度聞きに行ったら、
Do you ~ ? で聞かれた質問には、YesかNo で答えなければならないから。
とのことでした。
確かに、Yes, I do. It’s 3:30. と答えるのがベストかなとも思いますが、状況を想像すると時間だけ答えていても✖にはならないはず。しかも模範解答が Yes, I do???
この答えがあるシチュエーションといえば、
「こらあ、今何時だかわかってるのか!!”(-“”-)”」
って怒られて、
「はい💦わかってます💦」
ってくらい。それなら最後に不自然に nowが入っているのも納得できる。(普通時間を聞くときはではわざわざnowはつけないので。)
でも学校の英作の問題で怒られるシチュエーションってあるのかな・・・
と思った私は、真夜中布団の中から上記のようにツイッターに書き込んだのです。
ツイッターは普段、英語の先生、ネイティブ、マニアみたいに英語詳しい人、などを追っていて、分からないことがあったりすると聞いてみたり、答えたりと、自分自身の英語学習も主な目的として使っています。(ちなみにツイッター上にはTOEIC満点はうじゃうじゃいるし、海外で暮らしている人、カリスマ先生など、現実世界ではお目にかかれない顔ぶれがたくさんいます💦)
いつも交流のある人も少ないので、最初はぽつぽつと、
ええ?その答えはありえないよね~。時刻答えて✖はかわいそうだよね~
ってほのぼのとそうだよね~と反応が返ってきていたのですが、朝起きたら通知の数が100を超えていてびっくり・・・。
通知は、「いいね」されたり「リツイート」されたり、コメントもらったりしたらあるのですが、昨日は一日中なりっぱなし。コメントに一つ一つ答えていたら、夜になってしまったという次第です・・・せっかくの休日が。
現在(1月24日午後10時)
いいね数 9,765
リツイート数 5,131
コメント数 222
私のツイートがタイムラインに現れた人の数 200万人
通知は今でもじゃんじゃん来ています。(通知音は切りました。)
で、中身ですが、
・ええ~!それはない(怒)
・文法問題なんだから Yes, I do. が当たり前。
・受験のためにはしかたない。
・WWWWW(笑)
という感じ。もちろんツイッターなので、辛口、難癖、意味不明なコメントもたくさんありましたが、ほとんどの人はまともに自分の意見を書いてくれていました。
でもどうしてこんなにバズったのか・・・。たまたま時間とフォロー数の多い人のリツイートがタイミングよかったというものありましょうが、中身を見る限り、
・学校英語の実用性のなさに一言いたい人
・私みたいな英会話ばたけの人間が、学校英語に物申すのが許せない人
・純粋に英語に興味がある人
が日本にはたっくさんいるということだと思いました。
なかには学校教師批判をしたいだけの人もいて、なんか先生に申し訳なかったです。
いろんな人の意見を聞いた上での私の結論:あの模範解答はアリなのかナシなのか、というと、
場面と文脈設定のない単体でのあの質問は、逆にいろいろ場面を想像して答えてしまうことになるのでよい問題とは言えないが、「受験」を控えた中学生であることを考えると文法的にあっているので失点することがない「Yes, I do.」が望ましいのではないか。
ということで、アリです。
「絶対ありえない~。」
という気持ちでしたツイートが、いろんな人の意見を聞くうちにこうなりました💦
もちろん、実際の場面で時間を聞かれてるのに「Yes, I do.」はもちろんあり得ませんので、そこは間違いのないようにはしておいてほしいです。
ペーパー上の学校のテストと、実用英語はそのくらいかけ離れている。ということだと思います。
ちなみに、TOEICや英検などで上記のような問題が出るときは大体リスニングや長文などで、どんな文脈で聞かれているのかが指定されています。そして質問者は実際の時間を答えてほしい時がほとんど。「Yes, I do.」以外の答えが正解、となることの方が多いと思います。
ちょっと疲れましたが、日本にはいろんな考えの人がいるんだなあと面白い体験をさせてもらいました。
でも!ツイッターを利用している子ども達には、本当に気を付けてほしいです。すごい悪態ついてくる人とか、説教してくる人とか、怪し過ぎる人とか、たくさんいたから・・・。そして何よりあほらしいほど時間食います💦
ああ、まだじゃんじゃん通知入ってるよ (*´Д`)