英語学習

【子どものタイプ別】効果的に英語を学ぶ方法

 

子ども達に英語を教え始めて10年たちました。

一番長いお付き合いなのは、初年度に3歳で入会してくれたRちゃん(現TB)です。教室継続期間と同じ、今年で10年。もう他人とは思えません。

実の子は一人なのに、ここまでたくさんのお子さんとご縁があって、週一とはいえ長い年数子ども達を見てきました。そして、観察・分析してきました(‘◇’)ゞ
子どもは本当に個性が顕著。人間、いろんなタイプがいるんだなあと日々勉強ばかりです。

 

いったいこの子はどうやったら落ち着いて話聞けるようになるんだ?というところから、鳴らしてみたり、反対にひそひそ声で話してみたり、ってみたり。

どうしてこんなに練習しているのに、読めないんだろう?というところから、補習レッスンを設けたり、ブッククラブを作ったり。

面白くなさそうに教室くる子には、イベント催してみたり、お菓子で釣ってみたり。

10年間ジタバタして、ある程度功を奏しているものもたくさんありますが、実のところ、

子どものタイプに合わせるのが一番。

だということに結論が至っています。

 

日本の学校英語のみで育った私たち世代(一緒の世代にしてしまってすみません)は、勉強ができる=英語ができるにということでしたが、大人になってみると、学校での勉強以外の方法で英語ができるようになった人は結構います。学校で英語が苦手だったからといって、英語ができるようにならないということはありません。音楽から、洋画から、人と話すことから、など、別の方法を試してみたらすっごい上達した。という人はたくさんいます。つまり、学校英語は自分のタイプに合わなかった、という人たちです。

今、書店で英語学習コーナーをのぞくと、

英語は勉強するな!とか

英語は英単語から!とか

英語は発音が大切!とか

英語は多読から!とか

英語は文法が大事!とか

いろいろな人がいろいろな学習方法を「これぞ正解!」のように言っていますが、それぞれの学習法がそれを提唱している本人のタイプに合っていた、ということにすぎません。その人の提唱している英語学習方法が、同じように他の人にも合っているとは限らないのです。自分にその方法があっているかどうかは、自分がどのタイプに当てはまるのかを見極めるところから始めます。

 

というわけで、いままでこんなタイプがいたなあ、を振り返って学習法とともにまとめてみました。

お子さんは(もしくはご自身でも)どのタイプに当てはまりますか?

※ちなみに、ここでは「英語の才能」がある。という特殊タイプは除きます。

 

コツコツが苦じゃない VS 飽きっぽい


言われたことはきちっとこなす。毎日やろう!と言ったらきちんと毎日やってくる。このタイプの子は英語は当然ながら相当有利です。前にも書きましたが才能よりコツコツです。英語教室などに通っている場合は、カリキュラムがしっかり組んでありますので、それに沿ってコツコツすればバランスよく上達します。

私は逆で、相当飽きっぽいタイプなので、洋書読んでた時期があったと思ったら、全く読まなくなって海外ドラマばっかり見たり、時には試験勉強に手をだしてみたり。飽きっぽいことを利用してあれこれやっています。学習系アプリも、携帯に入れては消し、また新しいの探しては入れを繰り返しています。それでもなんとかなる。飽きっぽい人は方法を変えましょう。

 

目から入る VS 耳から入る


目から入る子は学校の勉強でも特に苦労しないです。単語を文字から覚えられるタイプで、文章を読むのも得意なので、筆記テスト用の勉強をすると伸びます。このタイプの子が英語教室で耳と話すを鍛えると、英検などの試験も相当高くところまで目指せます。今の日本においては一番お得なタイプです。

逆に、こんなに読むの練習したくっているのに、なぜこんなに読めない?って子は少なからずいます。このタイプはテキスト読めてないのに、CDで聞くだけで理解していることが多いです。残念ながら読むが難しくなる高校くらいになると学校の英語は苦労するかもしれません。でも現実世界では英語は聞く方が難しく、読めても聞けない人は大勢いるので、聞けるという強みを生かし耳から英語を理解する方法を模索してほしいです。特性を生かして、テキストよりCD重視で勉強した方が伸びます。

社会にでると、音楽で英語覚えたって人をかなり見かけます。娘の中学でもそんな英語の先生がいて、授業でギター弾いて英語の歌を覚えさせています。教科書はあまり進めてくれないそうなので、受験では??ではありますが、耳から入る子には最強の先生かと思います。

 

きっちり理解したい VS 感覚でどんどん


レッスン中よく、「どういうこと?日本語で言って!」と言ってくる子がいますが、ジェスチャーや周りの状況で判断するあいまいさに耐えられず、きちんと理解したいタイプだなと思います。こういうタイプの子は、きちんと答えがあっているとわかるまで英語を口にしないので、見かけ理解できていないように見えますが、そうではありません。一つ一つ理解の壁を越えながら成長するタイプです。分からなくてイライラしてしまうことも多いため、英語が嫌になってしまうことのないように注意が必要なのもこのタイプ。きっちり理解できるよう、辞書などでテキストの単語を理解しながらやる方法が適していると思います。

逆に、これかな?と思ったらどんどん口から出すタイプもいます。反応も早いので、レッスンでも人の数倍英語を口に出しています。その代わり日本語のおしゃべりもひたすら多いですが・・・。このタイプは実際やってみて覚えるのでゲームやクイズなんかが一番です。語学を最短で覚える方法は、やはり人とどんどん話すことなので、是非このまま間違いを気にせずどんどん話してほしい。目指せミニ出川!

 

かめ VS うさぎ


かめタイプは周りからみると上達がスローで「向いてない?」と一番思われがちですが、ご存じの通りかめはうさぎに勝つことでも有名です。なぜかというと、上達の早いウサギは、途中必ず余裕ブッコクからです。かめタイプは周りを気にせず、マイペースで英語を聞き流したり、ふわふわっと英語にかかわろうとすれば、最後は勝つ!

留学という単発コースで英語力を付けた私より、ラジオ英会話聞き続けている友人の方が単語とか表現よく知ってる、とか言う感じです。(今は反省して勉強してます。)

うさぎは、余裕ぶっこかなければ大成します。英語はコツコツだということをくれぐれも忘れずに。

 

+アルファ要因


家庭環境

周りの人間がどのくらい英語に興味あるか、または英語を重要視しているかということですね。さらには、身近に英語を話してくれる人がいるとかなり強いです。

知り合いの娘さんで、小学3年生くらいで英検準一級に合格した子がいるのですが、英語学習は主にお家。小さい頃からお母さんがずっと英語で話しかけていて、外でも私たちとは日本語でも子どもには英語で話していたりしていました。幼少期からのバイリンガル教育に賛否両論ある中、そんなものは迷信とはねつけみっちり英語漬けにしたお母さん。すごい勇気がいったと思うのですが、功を奏しています。ちなみに彼女は日本語も作文コンテストに出るほど達者です。

ここまではさすがに無理ですが、子どもの英語活動にはぜひ関心を示してあげてほしいと思います。

 

習慣

宿題をする習慣。CDを聞く習慣。大切なのは言わずもがな。

 

好奇心

もうこれが一番大切。英語に限らず好奇心がたっぷりな子はなんでも楽しむことができ、英語にも興味津々なので、あれやこれや疑問をぶつけてきては吸収します。周りがやいのやいの言っても、子どものこの好奇心に勝るものはない。興味が持てる子にすることに全力を注ぐ教室でありたいと思っています。

 

当てはまるタイプありましたか?