英語教育

【三重県四日市市:2018年度】英語ができるとどのくらい進学に有利なの?

 

娘が高校入試を通過し、現在の子ども達の進路(大学まで)においての「英語」の立ち位置が、少しずつわかってきたので、わかったところまでをご紹介します。入試に関してはド素人なので、いち保護者の立場で分かったことに過ぎません。「それは違うよ。」ということがありましたらご教示ください。

 

高校入試

現時点では中学の英語は従来通り、基本の文法と語彙が少しあればクリアです。そのためか高校入試においてそれほど英語が重視されることもないかなと思いました。三重県の公立高校入試は数学が難しく、英語が簡単らしいです。

といっても、大学入試改変の流れもあって、英語に関して特別な対応をしている高校もありました。

【暁学園6年制 編入試験】 
英検取得で加点があります。英語100点満点のテストのうち、準二級で10点の加点、二級が15点、準一級が20点の加点となっていました。英語内加点ですので、100点を超えた分は切り捨てです。調査書上の優遇ではなくあからさまな加点は2018年度が初めて。受験生がざわつきました。

【川越高校 国際文理科】 
前期選抜(昔で言う推薦に近い?)では、英語65点満点+数学50点満点の試験が課せられ、英語はリスニング配点も大きく、英検も物をいうようです。入ってからも民間試験フォローのクラスがあったりと、かなり力が入っています。

【各高校への内申書(調査書)】 
内申書には英検なら3級から書けます。スピーチコンテストなどの表彰も書けます。どのくらい考慮してくれるかは個々の高校次第ですが、公立高校では入試の合格点ぎりぎりのところにいる時には有利に働く、という程度だと思います。(少なくとも2018年度は)

私立高校は 公立高校と違ってそれぞれの高校で入試の難易度、査定方法が違います。高校によっては英検などの資格試験を重視するところもあります。

 

大学入学共通テスト

大学を目指す子は、高校で理系と文系に分かれます。理系は数学と英語、文系は国語と英語が重点てきに勉強する科目(もちろん大学によります)となるので、英語はとにかく避けられない。また、現高2生からは改定された共通テストを受けることになりますので、従来通りの入試対策では太刀打ちできません。

今までのセンター試験では英語は「聞く」「読む」がメインでした。2020年には大学入学共通テストと名をかえ、英語に関しては「話す」「書く」を加えた4技能が民間試験を使って測られるようになります。

そのため、生徒の大学進学を目指す高校は、カリキュラムの中に英検やGTECなどのテストをすでに盛り込んで対策しています。

 

大学入試2次

大学2次試験までくると多様過ぎる上、これから数年のうちにどんどん変わると思われるので残念ながらなんとも言えません。現在でも大学では英語で授業を行うところ、TOEICが決められた点までないと卒業できないところ、などいろんなところがあります。そういった大学だと民間試験も多いに参考にされることと思います。

ちなみに大学のTOEIC平均が毎年ランキングで出ていますが、2018年度の大学平均(学部学科別ではありません。)で上位4位(700点台)は、

国際教養大学
国際基督教大学
上智大学
東京外語大学

となっておりました。国際教養大学は聞いたことがない方もいると思いますが、秋田にある誕生20年くらいの新しい大学です。少人数で、授業を英語で行うこと、一年の海外留学が必須なこと、留学生がたくさんいることなど、ちょっと今までとは違った教育方法で注目を集めています。

あとは同志社、早稲田などが英語では有名かなと思います。英語に力を入れている大学は、必然的に入試の時点で英語配点が大きいか試験が難しくなるので、学校英語から頭一つ突き出た状態をキープしておくと有利かと思います。

我が国最高峰の東京大学は、理系の割合が大きいこと、英文学等の研究は力が入っているものの実用英語や国際性に力を入れていないこともあって、TOEICに関しては上位ではありません。今年、世界大学ランキングで京大が東大を抜いたのも、この古い価値観を踏襲していることが要因ではないかと勝手に勘ぐっています。

 

と雲の上のような大学ばかりを並べてしまいましたが、少なくとも大学進学を目指す子にとっては、

英語で受ける大学のランクが決まり、数学で合格する

と言われていますので、英語の点を安定させておくことが大切です。

 

英語を安定させるために中学から必要なこと

定期テスト:現在中学の最初の中間テストはローマ字から始まります。したがって、英語の力とは別に、アンパンマンとかキャリーパミュパミュとかを、ヘボン式ローマ字のルールで書けなくてはいけません。その後も定期テストはスペルも含め、どのくらい細かく突き詰められるかが重要になってきますので、英語教室に通っているからと言って過信して勉強を怠ると点は取れません。

高校入試:三重県の入試は長文と英作文がほとんどです。普段の定期テストができても、長文と作文ができないと点はとれません。つまり中3の受験勉強あたりから本格的に【英語】っぽくなります。それを見越して長文は、学校の教科書以上のものを読んでおいた方がいいです。中学になると教室でも読みますが、英検の長文問題なんかもレベル別になっていてよい練習になると思います。

中学校のテストの他に外部の民間試験を受けることを考えると、英語で形式に沿って話すこと、書くことを勉強しておいた方がよいですが、そっちの方はお任せ下さい~♪

 

当教室は英語の塾ではありませんので、学校の英語のテストの点をあげるための勉強はしていません。どちらかというと学校で教えてくれないところをこちらで身に付けてほしいと思っています。

といっても、自分の意思で中学まで英語教室に残る子は概してみんな学校の英語の成績もいいです。基本ができているから、というもはもちろんですが、英語自体が好きだから学校の勉強もしっかりする、からだと思います。

せっかくスムーズに中学スタートを切った英語、どんどん上を目指して頑張って下さい!