教室の活動

2020年度ライティングテスト概要

 

ライティングテスト5月分がようやく終了しました。

ライティングテストは年間5回、基本的にはレッスンが4回ある月の4回目に行います(10月はハロウィンがあるためライティングテストはありません。)今年は休校の影響でカリキュラムが月に沿っていないのでわかりにくいのですが、7月の中旬に6月分があり、その後は10月最初までない予定です。惜しかった人は7月がんばって~!

教室にもやっとライティングレベル表を更新し、一年の目標も貼りだしました。ライティングレベルに関しては、下記のクラス目標を元に、各クラスで全員でゴールできるレベルを目標として掲げています。そこに達するまでは同じテストレベルを2回目受けることはできません。クラス目標を過ぎたら、目標レベル以上のテストなら2回目を受けることができます。そうすることでどんどん先に進まず、銀色合格を金色合格にするため再度チャレンジしたり、低学年なのに過度に難しいレベルを準備しないで済むようにしています。

  • EB(小1~) レベル①
  • EP(小2~) レベル②
  • IB(小3~) レベル③以上
  • IP(小4~) レベル⑤以上
  • AB(小5~) レベル⑦以上
  • AP(小6~) レベル⑧以上

ライティングテストは、主に実際にレッスンで歌っている歌や文章からとったものなので、レッスンが理解できている+ちょっと準備する で、各学年の目標は到達できるように作っています。それでもなかなか合格しない子は、テストを受けるときのコツがわかっていないのかも。今回は各レベル、みんながよく間違えるポイントと、テスト準備のコツをご案内します。

 

レベル①、②

ライティングレベル①はアルファベットの大文字、レベル②は小文字です。

①は大文字A~Zを、②は小文字a~zを四線のテスト用紙に沿って書きます。本来なら四線も意識してほしいのですが、小学一年生が一番受けるテスト、四線の位置間違えを✖としてしまうと永遠と受からない子がいるため、字の形があっていればOKにしています。(レッスンレビューテストでは四線位置が違うのは✖しています。)一つだけ間違え、場合は銀色合格(レベル表の合格シールが銀です。)パーフェクトで金色合格です。

大文字で最もよく間違えるのが 「J」 です。かなりの子は初めてのテストで「し」と書きます。「し」じゃないよ~って毎年言ってる気がします。鏡文字になりやすいものはこの J と、C、E、F。そのほか、L M N の順番がちがう、N の斜め線開始場所が右上になっちゃっている場合、などが見られます。その他、ごそっとQからUから抜けちゃってたり、V と W も紛らわしいようでVを二個書いてしまっていたり。練習の時から頭でABCソング歌って書く癖をつけるといいかと思います。

小文字はよく間違えるのは言うもがな b と d。テストに合格したあともかなり長くしつこく間違え続けますので、自分の中でどっちがどっちかのルールを決めておくといいです。例えば b は上に半丸付けたら大文字の B になる、とか、b c d で向かい合わせで覚えておくとか。

練習するときに、テスト方式でやるのがコツです。アルファベット表を見ながら練習するとその時わかってもテストになると間違えます。大文字はまだ簡単ですので、ここはさらっとクリアしてもらいたいです。小文字は大文字の三倍時間がかかりますので、たくさん練習して受けましょう。

 

レベル③・④

アルファベットを卒業すると、今度は単語のテストになります。フォニックスで歌った歌に登場する単語を、絵を見て字を書くテストです。フォニックスは英語の中でもルールがきちんと決まったものを扱うので、最初のスペル練習としては最適なのです。EP~IPクラスのワークブックにあるRhyme Timeという歌にある単語の内、左半分が③、右半分が④です。そこから絵だけ載っているカードで10問出て、9問あっていれば銀色合格、全問正解なら金色合格です。

③は数も少なくあまり難しいものはありませんが、つまずきポイントは、lip, lapなどのL音をRとして書いてしまう。LとRは常に区別して発音練習する必要がありますね。あとは ug の u が、a になってしまっている場合です。これも母音 u の音が口を小さめに開けたあに聞こえる、というのが特にローマ字を習ったあと理解しがたく、うと発音してしまうことから来るのだと思います。

④での間違えポイントは、e と a です。こちらもローマ字発音と違って、英語にすると区別が難しいためpanをpenとやってしまいます。あとは読み方が難しいから書けないのか「-oy」と「-ar」行が書けない子が多いです。そして小文字で定着が薄かった子はここで b と d を再び混同して間違えます。bad, dad なんかはどっちがどっちか読んで区別ができない子もいます。ここら辺を中心に取り組めば、そうそう間違えないと思います。

テスト準備のコツとしては、まずはすべての単語が読めるようにすることです。読めないのにアルファベットの並びだけで受けようとする子がたまにいますが、大変時間がかかります。読めない場合は歌を文字と一緒に歌って読めるようになったのを確認してからスペルの練習に入りましょう。

 

レベル⑤、⑥

こちらは、フォニックスで読めない単語も登場するバージョンの単語テストとなっています。そのため、読みのルールをレッスンで理解し、特に準備もなく楽にレベル③、④をクリアした子でも、ちょっと準備して「スペルを覚える」ことをしないと受かりません。Welcome to 英語学習、という感じです。

こちらはLet’s Sing the Alphabetという二年生から歌う歌からとっています。EP~AB1のワークブックに載っています。左半分が⑤、右半分が⑥になります。アルファベット一つの音に付き、二つの単語が並んでいますので、絵を見てどちらかを選んで一つ書いてもらう形式です。例えば最初の A なら、apple と arrow どちらかを書きます。なので、みんな簡単な方を選んできますが、そこを見越して両方難しそうなの選んで出題してます(‘ω’)

ここから進まなくなる子が多いですが、やはりそれはスペルが覚えられないからのようです。レッスンでも高学年はスペルを覚える練習をしますが、スペルの感は早く鍛えておいた方が楽なので自主学習してください!!コツは言いながらスペルを意識して書くことだと思います。appleなら「アぷプレ」など。

 

レベル⑦、⑧、⑨

ここから文章です。AB、APクラスにやる最初のQ-Aリレーの内容を出題しています。質問カードを読んで、自分バージョンの答えを書くというテストです。質問は5問です。レベル⑦はABクラスのQ-Aページ(コースブックはじめの方)の左半分10問から、レベル⑧はABクラスのQ-Aページの右半分10問から、レベル⑨はAPクラスのQ-Aページ両方20問から5問出ます。自分のバージョンで答えることができるので文法さえ理解できていればスペルはそんなに苦労しません。レベル⑤、⑥より楽、という子もいます。

文章なので、文章のルールがきちんと守れていないと点が取れません。ピリオドを最後に必ずつける、文の最初は大文字で書く、Yes・Noの後にはコンマをつけるなど。アポストロフィーとコンマを間違える場合なども減点となりますのでまずは文章のルールがしっかり理解できているか確かめます。

文章といっても、ほとんどはIBとIPで既習のものですので、そこまで難しくはありません。口頭で言えていたものでも、文章でいざ書くとなると結構細かなところでミスが発生します。作文も始まる高学年に向けて、取り組んで損はないと思います。

 

レベル⑩

さあ、ここが本当の始まり。自分で考えて文章を書くテストとなります。レベル⑨を卒業したら今度はテーマの書いた紙をお渡しします。そのテーマに沿って10文書いて、綴りや文法などがあったら減点していき、80%取れたら合格です。

合格のコツは自分が扱える簡単な文を書くこと。ですが、ここまで来たら、次のステップを意識してちょっと難しい表現などもチャレンジしてほしいです。レベル⑩は、自分で考えて書くことを目的にしているため見本や解答がなく、自主学習がしにくいためノートに作文したら提出して頂ければこちらで添削します。それの繰り返して、だんだん自分の書きたいことが書けるようになると思いますので、できればノートを二冊用意して交互に提出してください。

  • My self(自分のことについて)
  • School(学校のことについて)
  • Yesterday(昨日したことについて)
  • Family(家族について)
  • Friend(友達について)
  • Hobby(趣味について)
  • Country(外国について、行ってみたい国など)

 

レベル⑪、⑫

今までレベル⑩まででしたが、去年5年生でたくさんレベル⑩合格者が出たこともあり、レベル付け足しました・・・(‘◇’)ゞ レベル⑪と⑫は英検3級の英作文問題の形式で出題されます。といってもまだ文章をさっと5分で考えて書く、というのは難しいので、レベル⑪と⑫のトピック予めこちらで用意したものから3トピック出題される様式です。レベル⑪は主に文法やスペルで減点していきます。レベル⑫は内容のつじつままで採点基準に入れます。80%取れたら合格です。

せっかくなので、英検三級の形式にのっとって質問された事柄について、

  • 自分の意見
  • 理由①
  • 理由②

の形で、25単語以上書くことをルールにしています。質問がシンプル過ぎて、理由を2つ見つけるのは大変なのですが💦英文ライティングの基礎になる形を、簡単な質問でできるようにはなると思います。理由の羅列は、because の後に理由①、Also, で理由②を書くか、First, Second, と文を分けて理由を二つ書く形式が推奨されています。

 

レベル⑬

さあ、最後のレベルは英検3級の英作文問題、今まで見なかったトピックから出題します。内容を考える時間も必要になるので、トピックは一つだけにしています。形式はレベル⑪、⑫と同じで理由を2つ、25以上で書いてください。上記と同じ採点方法で80%取れたら合格です。

 

まだレベル①で先が長いなあ~と思っている子も、一つ一つコツコツと準備して受かっていけば確実に英語を書く力がついていきます。数年かけてちょこっとづつの取り組みですが、一回一回が大切ですので、少なくとも「来週テストだよ~」って言われたら準備しましょう!